酒ひろば.com→製造過程などの違いによる日本酒の呼び方・表示
製造過程などの違いによる
日本酒の呼び方・表示
普通酒 特定名称酒以外の清酒。一般に流通している大部分の日本酒である。白米、米麹(こめこうじ)以外にも、
醸造アルコール糖類酸味料化学調味料酒粕(さけかす)などの副原料を加えて作ることが、
副原料の重量が米・米麹の重量を超えない範囲という条件つきで認められている。
三倍増醸清酒、またはそれをブレンドした酒も普通酒に含まれる。
本醸造酒

精米歩合70%以下の白米、米麹および水と醸造アルコールで造った清酒で、
香味及び色沢が良好なもの。使用する白米1トンにつき120リットル
(重量比でおよそ1/10)以下のアルコール添加(アル添)をしてよいことになっている。
そのままではアルコール度数が高いので水で割ってあることが多い(割水)
そのため、旨味や甘味にとぼしく、一般的に味は軽くなり、すっきりしたものとなる。

特別本醸造酒 精米歩合60%以下の白米、米麹および水と醸造アルコールで造った清酒で、
香味及び色沢が良好なもの。使用する白米1トンにつき120リットル
(重量比でおよそ1/10)以下のアルコール添加(アル添)をしてよいことになっている。
そのままではアルコール度数が高いので水で割ってあることが多い(割水)
そのため、旨味や甘味にとぼしく、一般的に味は軽くなり、すっきりしたものとなる。
純米酒

白米、米麹および水だけを原料として製造した清酒で、香味及び色沢が良好なもの。
ただし、その「白米」は、3等以上に格付けた玄米又はこれに相当する玄米を使用し、
さらに「米麹」の総重量は、白米の総重量に対して15%以上必要である。

吟醸酒

精米歩合60%以下の白米、米麹および水を原料とし、吟味して製造した清酒で、
固有の香味及び色沢が良好なもの。低温で長時間かけて発酵させて造る。
吟醸香と呼ばれる、リンゴやバナナを思わせる華やかな香りを特徴とする。
最後に吟醸香を引き出すために使用する白米1トンにつき120リットル
(重量比でおよそ1/10)以下の醸造アルコールを添加する。

純米吟醸酒 精米歩合60%以下の白米、米麹および水を原料とし、吟味して製造した清酒で、
固有の香味及び色沢が良好なもの。低温で長時間かけて発酵させて造る。
吟醸香と呼ばれる、リンゴやバナナを思わせる華やかな香りを特徴とする。
大吟醸酒

精米歩合50%以下の白米、米麹および水を原料とし、吟味して製造した清酒で、
吟醸酒よりさらに徹底して低温長期発酵する。固有の香味及び色沢が特に良好なもの。
最後に吟醸香を引き出すために少量の醸造アルコールを添加する場合もある。
フルーティで華やかな香りと、淡くサラリとした味わいが特徴。

純米大吟醸酒 精米歩合50%以下の白米、米麹および水を原料とし、吟味して製造した清酒で、
吟醸酒よりさらに徹底して低温長期発酵する。固有の香味及び色沢が特に良好なもの。
原酒 上漕後、割水もしくは加水調整(アルコール分1%未満の範囲内の加水調整を除く)をしない清酒。
生酒 製成後、加熱処理もしくは火入れを一度もしない清酒。牛乳などと同様に生もので劣化しやすいので、
鮮度には注意が必要であり、冷蔵保存する必要がある。
生貯蔵酒 製成後、火入れをしないで貯蔵し、製造場から移出する際に火入れした清酒。
貯蔵期間については規定されていない。
生一本 単一の製造場のみで醸造した純米酒。
樽酒 木製の樽で貯蔵し、木香のついた清酒(瓶その他の容器に詰め替えたものを含む)。
生詰酒 生貯蔵酒とは逆に、製成後、火入れをしてから貯蔵し、製造場から移出する際には火入れを行わない清酒
ひやおろし 冬季に醸造した後に春・夏の間涼しい酒蔵で貯蔵・熟成させ、気温の下がる秋に瓶詰めし出荷された清酒。
無濾過 活性炭濾過による香味調整をしない酒。
にごり酒 にごり酒は、上槽の際に粗い目の布などで濾して、意図的に滓を残したもの。
火入れをしない場合は瓶内部で発酵が持続し、発泡性のものになる。
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